サッカーW杯 英雄たちの言葉中谷 綾子アレキサンダー
集英社 刊
発売日 2006-05
オススメ度:★★★★
楽しく、美しく、そして辛く、醜い。 2006-08-08
2006年のワールドカップを見終えて、いろいろな意味で自分の中で消化しきれないものがあり(別に日本代表が負けたことだけじゃなく)、そのおかげですっかりサッカーにはまってしまいました。
あの(日本の一次予選)試合を真剣に見た多くの人が、「日本人とサッカー」、「欧州(又は南米)の各国とサッカー」みたいなことに多かれ少なかれ向き合うことになったのではないかと思います。少なくとも私はそうでした。
この本は、私のような初心者にとって、スペインを中心にさまざまなサッカーの現状を知るには最適な本です。
正直読み終えたあと、楽しい気持ちになるような本ではありません。
どちらかといえば、サッカー選手の厳しい現実を見据えた本です。
私にとっての(欧州トップリーグの)サッカー選手とは、(ほんの一握りでしょうが)派手で華やかでお金をいっぱいもらってる「成功者」のイメージでした。
しかし実際はその「成功者」ですら、さまざまなものを背負い自分の体と心を切り売りするようなすさまじい世界。
この厳しい、すさまじい世界にしか身の置き所が無く、日々生き抜こうとしたたかに努力している欧州や南米、アフリカ大陸の選手たちと比べて、日本の選手の環境がどれだけ「優しい」ことか。
世界レベルとは正直まだまだ隔絶の感がありますね。
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